省力化投資補助金が新制度になって公募開始
省力化投資補助金が制度改正、最大1億円に
省力化投資補助金(一般型・最大1億円)の公募要領が公開されました。昨年までものづくり補助金(オーダーメイド省力化枠)だった制度です。詳しく解説していきます。
補助対象
一般的な中小企業のほか、収益事業を行うNPO法人と社会福祉法人も一部対象になります。NPO法人は経営力向上計画の認定が必須。非営利団体OKで1億円の補助金を出すというのは特徴的ですね。
基本要件
・労働生産性を年率4%以上向上
・給与支給総額2.0%以上増加(未達だと返還)
・最低賃金+30円以上(未達だと返還)
・一般事業主行動計画を公表(21人以上のみ)
・収益納付なし
ここでも一般事業主行動計画が出てきました。もはや補助金を取りたい企業は必須になってきましたね。また収益納付もありません。これは嬉しいポイントと言えるでしょう。
補助額・補助率・実施期間
補助額:従業員数に応じて750万円~8000万円、大幅賃上げ特例で最大1億円まで対応可
補助率:中小企業1/2、小規模企業等2/3、1500万円超は1/3、最賃近傍企業は2/3
事業実施期間:交付決定から18ヶ月
補助額と補助率は割とシビアです。要件がややこしいのでしっかり確認を。事業実施期間に余裕があるのはグー
補助対象設備
「デジタル技術等を活用した専用設備を導入するための事業費」が対象です。これは何かというと、外部のSierとの連携を通じ、専用で設計された機械装置やシステムのことを言います。工数計算を行い投資回収期間を計算させるなど、申請難易度は高そうです。
計画書と審査
ものづくり補助金に類似した計画書と審査内容です。ものづくり補助金から移動してきた制度ですのでそりゃあそうなんでしょうね。 加点項目としては、事業承継・BCP・成長加速マッチングサービス・賃上げ誓約・えるぼし・くるみんのみです。成長加速マッチングサービスに形だけ登録する事業者が増えそうですね。あと、口頭審査もあるそうです。オーダーメイド型で口頭審査、要りますかね?
感想
ものづくり補助金から移動してきた制度で、事業実施期間を大きく延長するなど使いやすさを重視した設計に改良されていると思います。申請難易度はかなり高いものの、補助額も大きく使いどころはありそう。3月から申請受付開始、3月下旬には申請締切だそうで、申請は今から動く必要があります。
本補助金に関し、中小企業診断士事務所(株)イチコンでは申請のご相談を承っております。お気軽にご相談いただければと思います。