中小企業診断士として独立するなら、最初にやっておくべきこと
まずは家計の分析から
診断士として独立するなら、まずは損益分岐点分析とバーンレート分析です。限界利益率90%(10%は飲み代と広告宣伝費)、家計は固定費として損益分岐点売上高を計算し、家計を見直して固定費を下げます。独立すると意外と固定費が必要です。損益分岐点売上はあなたの売上ノルマです。
バーンレート分析は売上が0として何ヶ月キャッシュがもつかという分析です。損益分岐点売上を達成・維持できるまでにキャッシュが無くなったら破産です。バーンレートはあなたの寿命です。
売上をどう確保していくか
ノルマと寿命の残りを掴んだら、次は商圏の確保です。仕事をくれる公的、くれない公的がありますので先輩方に聞いて回りましょう。ネットにはまず出回らない情報ですし、あなたが競合になるので先輩からも掴みにくいです。
民間の仕事は紹介者が必須です。自分の顔で仕事が取れるほどあなたは偉くないです。紹介者になり得る人物や団体を調べ、どのくらいの活動量でどのくらいの仕事が貰えるか、見積もっておきましょう。まあ、見積もらなくてもとにかく活動量で勝負するというのも一つの手です。体力とバーンレートに余裕のある人にはお勧めです。
自分の強みを生かした仕事はその先にあります。金融資本・人的資本・関係資本とも全く不足している状態が起業ですので、まずはガムシャラに頑張る必要があります。スマートな独立は夢物語。地を這う営業で泥にまみれて戦い、勝利しなければ自由な時間とお金は手に入りません。
一般的な独立の目安
ちなみに一般論として言いますと、1年目100万円、2年目200万円、3年目400万円が平均的な能力の診断士の売上です。その後は個人の努力で永遠に400万円かもしれないし、10倍、100倍、1000倍という人もいます。損益分岐点売上とバーンレートを常に押さえ、独立へと踏み出していきましょう。今日からあなたも経営者です。
上記はTwitterに書いた独立のポイントですが、追加で一言。自分の能力が高いと思わないこと。中小企業診断士試験に合格しているということは、合格者の集団内では不合格者は足切りされていますので、平均点は最低点だと思った方がいいです。ほとんどの人が最低ラインギリギリにいます。バーンレートは慎重に見積もること。撤退から再就職までの余裕を残しておくこと。経済的に破綻しない道は残しておきましょう。